手足のしびれ

シビレには様々な原因があります。
主なものを挙げてみますと・・・

脳出血などの脳の血管障害 腕 脚全体 シビレ以外に麻痺も伴う
手根幹症候群 手指 手首を良く使う人に見られる
胸郭出口症候群 腕~手指 首・肩周辺の筋肉が神経を圧迫するために起こる
頸椎症 腕~手指
頸椎椎間板ヘルニア 腕~手指 頸椎から出た神経が圧迫される。
腰椎椎間板ヘルニア 脚~足指 腰椎椎から出た神経が圧迫される。
坐骨神経痛を伴う。
梨状筋症候群 脚~足指 お尻にある深部筋の一つ梨状筋が坐骨神経を圧迫して起きる。坐骨神経痛に似た症状が特徴。
脊柱管狭窄症 脚~足指 腰椎の変形のため、神経の通り道である脊柱管が狭くなる。間欠性跛行(*1)を伴う。
下肢閉塞性動脈硬化症 脚~足指 動脈硬化が原因で、四肢の血流障害が起きる。主に下肢に見られる。間欠性跛行(*1)
糖尿病性神経障害 両手 両足 糖尿病により末梢神経が侵される。

(*1)間欠性跛行(かんけつせいはこう):ある一定の距離を歩くとふくらはぎや太ももが重くなってきたり、痛みを感じるようになります。ひと休みするとおさまり、再び歩くことができます。

原因

内科的な疾患を除けば、シビレの多くは骨格や筋肉による神経圧迫によるものです。

簡単に「脳」と「神経」と「背骨」の関係を説明しますと・・・

頭には「脳」があります。
そこから太い「神経」が伸びています。これが「脊髄」です。
脳と脊髄はとても大事な神経ですので、保護するために脳は頭蓋骨、脊髄は「背骨」に守られています。
背骨の中を通る脊髄は、枝分かれして背骨の隙間から出てきます。これが「脊髄神経」です。
脊髄神経は各臓器や筋肉に伸びて、筋肉を動かしたり、感覚を伝えたりします。

この神経の通り道のどこかに障害があるとシビレや感覚の異常に繋がります。

「脊髄」の部分で何らかの障害があると右、左の両側で症状が現れ、脊髄が背骨から出るところ(椎間孔)での圧迫や「脊髄神経」のどこかで障害がある場合は右か左の片側に症状が出ます。

脊髄神経にはそれぞれの支配領域があります。
(例えば、首の6番目と7番目の骨の間から出る脊髄神経は親指の感覚を伝える神経で、腰の5番目の骨と仙骨の間から出る脊髄神経は足の親指の感覚を伝えています。)
シビレ等の症状が出ている範囲で大体の場所が特定できます。

神経への圧迫が起きてしまう原因は外部からの衝撃(むち打ちや事故など)以外はほとんどの場合、姿勢や生活習慣から起因しています。
骨格や筋肉による神経の圧迫は実際に圧迫している箇所があるわけですから、薬を飲んだり湿布を張ったり電気を流してみても解決しないのはお分かり頂けると思います。

注意すべきシビレ

シビレの多くは骨格や筋肉による神経の圧迫であると述べましたが、中には内科的要因のシビレもあります。
上記の表にもあるように、脳梗塞や脳卒中が原因となっている場合もありますので、下記の症状も併発している場合はまず専門医での受診をされることをお勧めします。

  • 麻痺
  • 頭痛
  • 発熱
  • 吐き気
  • めまい

つばさカイロでの解決法

問診と詳しい検査を行います。
体全体のバランスをチェックして、根本の原因を探ります。
骨格と筋肉に必要な施術を行います。
今後気をつけるべき点をアドバイスいたします。
それぞれの状態に合わせたストレッチをお教えいたします。