ぎっくり腰(急性腰痛)

症状

海外では「魔女の一撃」とも言われることがあり、急激な痛みが特徴です。
下のものを拾った瞬間やくしゃみをした瞬間など、ちょっとした動作をきっかけに起きる事が多いですが、特にそういった覚えがなくても急激に腰が痛みだすこともあります。
ひどい場合は、起き上がることも寝がえりを打つことも困難となる場合があります。

原因

ぎっくり腰の痛みの原因は腰の関節や靭帯・椎間板が過度なストレスの為ねんざのような状態を起こし、その部分に炎症が起きて痛みを発生させます。
腰の背骨が不安定になるため、周りの筋肉が一気に収縮し痙攣(けいれん)のような状態になるので、更に痛みが増してしまいます。
ぎっくり腰は急激な痛みなので、いきなり腰痛になったと思われがちですが、根本の原因はもっと前からあったはずです。腰に負担をかけ続け、そのストレスに耐えきれなくなったときに起きるのがぎっくり腰です。
健康な腰であれば、くしゃみをしたり席を立ったぐらいでは決して痛むことはありません。
ぎっくり腰になるということは、ほんの少しのストレスにも耐えられないぐらい腰が弱っていたということです。

対処法

まずは患部を冷やして下さい。
湿布やコールドスプレーではなく、アイスノンや氷嚢(ひょうのう)を使います。なければ氷を水でサッと晒してビニールの袋に入れ、なるべく中の空気を抜いて固く縛ってください。ビニールによっては使用中に破れる事もあるので、袋を二重にすると良いでしょう。

☆冷やす手順☆

  1. 仰向けでヒザを立てた状態で寝ます。
  2. 一番痛い部分にアイスノンを当てます。
    ※タオルなどは間に入れず、直かティッシュを一枚 はさむぐらいで直接肌に当ててください。
  3. そのままの状態で10分間冷やして下さい。
  4. 一度冷やしたら間を一時間ぐらい開けて、数回行ってください。
  5. 冷やすことが有効な期間は痛み始めてから48時間ぐらいまでです。それ以降はあまり冷やさない方がよい場合もあります。

痛み始めたら、なるべく横になって過ごして下さい。
一番楽だと感じる体勢で寝るのが一番ですが、仰向けやうつ伏せを長時間続けていると痛みが増す場合が多いです。
一番のお勧めは横向きです。
左右どちらでもいいですが横を向いて、ヒザの間にクッションを挟むと楽になります。
仰向けの場合はヒザを立てるか、ふくらはぎの下に高めのクッションを入れてひざ下をあげておくと比較的楽に感じます。
ただ、どの寝方も長時間同じ体勢だと痛みが増してしまうので、少しずつ向きや寝方を変えてください。

座る場合は絶対にソファーと座イスは使わないでください。痛みが増して立ち上がれない場合があります。
イスの場合は背もたれがあるほうが楽です。なるべく後ろまで深く腰掛けて、背もたれに軽く上体を預けます。腰が丸まらないようにするのがコツです。
イスがない場合は正座が良いでしょう。
正座が辛い場合は、クッションの上に割座をして座ると比較的楽に座れるはずです。
座っている姿勢は、どんなに気をつけていても腰にとって大きな負担となります。
お仕事などでどうしても寝ていられない場合は、30分や1時間に一回は立ち上がって、軽く腰を動かしたり歩くなどして、腰の筋肉をストレッチさせましょう。

コルセットを使うと楽になります。
この場合、ウェストに巻くというよりは、骨盤を締め付けるように巻くと効果的です。
コルセットを巻くことによって、腹圧を高め腰にかかる負担を和らげてくれます。
ただし、コルセットはあくまでも筋肉の補助にすぎないので、痛みがおさまってきたらなるべく使わないようにしましょう。

つばさカイロでの解決法

状態に応じての施術。炎症がひどい場合は、収縮した筋肉を和らげる施術をメインで行う。
腰以外の関節を施術。腰が痛んだ原因は腰だけではありません。二次的・三次的な要因になりうるところを見つけて、早期の治癒を目指します。
炎症を抑えるためのアイシング。
家や職場での対処法や過ごし方の指導とアドバイス。